TVアニメ「シェンムー」　2022年公開予定

アニメ版『シェンムー』は2022年に公開予定！トレーラーの第一弾もついに公開
「こんなに骨太な作品、かつカッコいい男がたくさん出てくる作品はないと思いますね」

本日、ニューヨークコミコン（以下、NYCC）にて、昨年発表されたアニメ版『シェンムー』の続報が公開された。トレーラーも初めて公開され、公開日が2022年になると発表された。
アニメは『シェンムー 一章 横須賀』及び『シェンムーII』の出来事を中心に描かれるとのことだが、トレーラは前者のパートを中心に構成されていた。
ゲームの舞台である1986年の横須賀、それからシリーズおなじみのキャラクターをたくさん確認できる。
https://youtu.be/ZglZdwRw3XA

NYCCではトークパネルも実施されて、「シェンムー」の生みの親である鈴木裕、アニメ版のディレクターである櫻井親良とプロデューサーの浄園祐、プロデューサーのジョセフ・チョウらが登壇した。

鈴木裕は1986年の横須賀を舞台とした「シェンムー」が「文化色の高い作品」であり、「その時代の不便なところを楽しむところがあった」とし、
今の多くのユーザーにとってはそれが不便に感じられるかもしれないと話した。そこで、アニメではより気軽に「シェンムー」の魅力を発見できそうだ、と語った。

ディレクターの櫻井はこの80年代の世界観を表現することに力を入れつつ、主人公・芭月涼の葛藤を描いてきたと説明した。
プロデューサーのチョウは他にもゲームのアニメ化を経験しているが、「シェンムー」のように作家性の強い作品は初めてだと言う。
しかし、ストーリー重視の作品である本作はアニメに落とし込みやすく、鈴木がゲームには入らなかったバックストーリーも共有してくれたことによって、
ゲームでは見られなかった「シェンムー」の場面も見ることができるそうだ。

画像はNYCC公式配信より。
プロデューサーの浄園によると最初は日本・横須賀にフォーカスした作品にするつもりだったが、そのうち魅力的なキャラクターがたくさん登場する『シェンムーII』の
舞台である香港も描きたくなったらしい。九龍城といった入り組んだエリアはCGで作られたが、「作画とCGをうまく使ってゲームの壮大さを出すのがすごくチャレンジングだった」とのこと。

様々なルートを辿ることのできるゲームと違って、どうしてもストレートなストーリーになるアニメだが、櫻井は街を歩く人々との会話といった
「シェンムー」らしい部分も取り入れることで、「今回の映像はひとつのパターン」に過ぎないということが見えてくると考えているようだ。

チョウは、アニメとして「シェンムー」の物語や世界観を楽しむのは当然として、80年代のセガのイースターエッグも隠されていると話した。
公開されたら、そのあたりを探すという楽しみ方もできそうだ。

浄園は「日本では今たくさんのアニメが作られていますが、こんなに骨太な作品、かつカッコいい男がたくさん出てくる作品はないと思いますね」と断言した。
「カッコいい男たちの生きざまを見せられるような形になっている」と話し、さらに「昭和の日本・横須賀と香港をちゃんと見せていますのでそこも映像美として楽しんでいただけたらと思います」と締めくくった。

アニメの公開がますます楽しみになった。「シェンムー」ファンである筆者も久々に大興奮したのである。続報に期待したい。
https://jp.ign.com/shenmue-anime/55014/news/2022