ビリー・アイリッシュ「体なんて食べて歩いて排泄するだけのものじゃない。そんなものを気にするなんてバカじゃないの！？」

「ステージに上がるときは、自分の体に対して思っていることをまず切り離す必要がある。特に私の場合、肌の露出のないオーバーサイズの服を着ているから、あれってときどき本当に不格好に見える。写真写りも悪くて、何これって思うこともある。だからステージ上の自分と、自分の体のコンプレックスは完全に分けているの。とにかく、私と自分の体との関係は信じられないほどひどいものなので、切り離すしかなくて。それなのに、たとえば適当な格好で家から出て、それと気づかないうちにパパラッチに写真を撮られて、そこにはありのままの自分がいて、それを見た人たちが『デブ！』って言ってくる」

「自分の体をそんな風に分析されるのって変な感じでしょう」と私は言った。

「ほんとそう！　だいたい、体なんて食べて歩き回って排泄するために必要なだけのものじゃない。ただ単に生きるために必要なものなのに、そんなに体のことを気にするなんてバカげている。本当に、なぜ？　よくよく考えたら、なぜ私たちは体のことを気にするのって思う」

そしてアイリッシュは髪をなでつけながら言う。

「髪もそう、なぜ私たちは髪をそんなに気にするの？　みんな体毛は嫌うくせに、なぜ同じ毛なのに頭の上にあるだけで、クールで素敵なものになってしまうんだろう。実際、何が違うの？　もちろん、私も髪は好きだし、髪を使ってクレイジーなこともしているから、みんなと同罪なんだけど。だけどすごく変だと思う。真剣に考えると、頭がおかしくなりそう」

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